不妊治療 4 その後

2009年7月11日 (土)

あれから1年

明日、7月12日。

不安と 恐怖と 焦燥感と
いろんなものを背負いながら ジリジリと待っていた去年の7月12日は 判定日だった。
採卵の日付も移植の日付も覚えていないのに、 この日だけは忘れないらしい。

びっくりして アゴをガクガクさせながら家に帰ったあの日から1年。
こうしながらも 眠る娘を胸に抱いている不思議。

  

火曜日の朝から留守だったヒヨさんが 本日帰国予定。
ワタクシ、大丈夫なのか? と 思っていたのだけど、  うん、大丈夫でした。

いや むしろ 楽でした っちゅーか。

1人でサクのお世話をするのだから 無理は禁物よね、 という事で
掃除はしないわ 布団は敷きっぱだわ 料理はしないわ 買物は行かないわ、
ついでに 雨だったり 暑かったりを言い訳に 散歩もサボり、
毎日 「湿度50%、室温26.5℃」 で ごーろごろ。
朝だって 無理に起きなくてもいいし
サクが夜中に泣いたって ヒヨさんに気兼ねして焦る事もないし。
ついでに、サクが眠りかかっているところに ガシャガシャ音をたてて
ワタクシをイライラさせるひとも居ないし、笑。

のんびりいたしました。

「何々をしなければ」 という気持ちを捨ててしまえば、 育児はずいぶんと楽になるんだなあ。

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2009年5月30日 (土)

凍結胚の保存延長手続き

ノビルクリニックへ、凍結胚の保存延長手続きに行ってきた。

「もわちゃん、(感激で)泣いちゃうんじゃないの?」 なんてヒヨさんはゆっていたのだけれど、
全然そんな感じではなく、

思ってもみなかったことだが、 行ってみたら グッタリへこんでしまった。

土曜日と言う事もあり 待合室は込み合っていて、 たくさんの患者さんがうつむいて座っていて、
誰もが ヒソヒソ声。
痛いほど 気持ちがわかるだけに、 心が共鳴してしまって やりきれなかった。

そう。 ほんとに やりきれない。


久々のノビル先生は なんだか なんというか 「ふんわり」 していた。
「お元気ですか? お子さんも? そう」  と ニッコリ。

おかげさまで 幸せです、 本当にありがとうございました、 何年かしたら サクを連れてきますね、
と 頭の中では 思いながらも、
そんな水っぽい会話をする雰囲気でもないので、 こちらも 淡々とニッコリ。

次の延長手続きまで ごきげんよう。 また来年。

  
ノビル先生は ちょっと見ぬ間に デコ が ずいぶん広くなっていた。 ふふふ。

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2009年5月 7日 (木)

ふたりめ

ノビル先生のところには、 サクを授かったときに凍結した胚を預けてある。
胚盤胞が1つ、 桑実胚が2つ。
1年間の保存期限が 5月いっぱいで切れるので、 延長手続きをしに行かなければならない。
久しぶりにクリニックに電話をかけて 診察予約をいれた。

なんだか とても変な感じ。
クリニックに通っていた頃のことは すべて幻想のように思えるのだけど
間違いなく 現実なんだよなあ。

妊娠中は、 まあ間違いなくこの子は ひとりっこだろう、 と 思っていたのだけれど、
実際に生まれてきてみたら 治療をしていたことなんか すっかり忘れて
どうも うっかり 普通に妊娠できるような気がしてしまう。
ヒヨさんはヒヨさんで
「ねえねえ ふたりめは~?」 なんて 楽しそうに口にしてみたり。

あんなに 望んで望んで 泣いて泣いて ようやく授かったのにね。
のど元過ぎれば ナントカカントカ。

たぶん 何年か間をあけて お迎えに行くことになるんだろう。
その時 ココロは どんな風なんだろうなあ。

  

それはそれとして

ひとり生まれてみたら 胚に対する感情が それ以前と明らかに変化している。
着床しなかったたくさんの胚にも、 凍結している胚にも、 全てヒトを見てしまう。

会えなかった たくさんの子どもたち。
ディープフリーザーで眠っている サクのきょうだい。
思えば それだけで 涙が出る。

こんな風に感情移入すると ロクなことはないんだけどねえ。

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2009年4月28日 (火)

立山さん写真館

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  2w5d  移植前、 融解直後

  

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  5w5d 判定日
  

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  8w5d 産科初診
  

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  14w5d なにがなにやら
  

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  24w5d  750g
  

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  36w0d  ヒトだ!

  

立山さん と 呼んでいたのは 何でもいいから とにかく 力強い名前をつけたかったから。

不安に押しつぶされそうな毎日の ちいさなオマジナイ。

いつか3人で  凛として美しい あの山に登ろうね。

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2008年12月23日 (火)

今年の医療費

年末なので 厚さ3cmの領収書を 足してみた。

2008年の医療費、 ざっと 83万円・・・・  なんじゃこりゃ・・・・

うち、不妊治療関連は 76万7784円。 助成金で 27万6000円 支給されているので、
差し引き 49万1784円。

・・・・ 50万かあ。  そうかあ・・・

  

治療中は 感覚が麻痺しているので なんとも思わないけれど、
改めて振り返ると やっぱり 大変なことだよなあ。

  

今日の それはちょっといやだ。 ヒヨさんが 立山さんを 山ちゃんと呼ぶ。

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2008年9月24日 (水)

インドの代理母

日曜日、夜遅くのニュース番組で インドの代理母の話が取り上げられていた。

インドでは、2004年に 金銭の絡む代理母 が 合法化されて、 代理母出産の事例が急増。 端的にいえば、 お金のある国の夫婦が、 インドの貧しい女性に代理母を依頼、 ということ。

代理母を引き受けることで、年収7年分程度の報酬が手に入る。 今まで屋根のない家に住んでいたのだけれど、 代理母を引き受けたことで、 家を建てることができ、 貯金もでき、 それなりに暮らせるようになった、 と 喜んでいるインドの女性。 

依頼する側で紹介されていたのは、 癌で子供ができなくなり、「自分の子供にきょうだいをつくってあげたい」 と 涙ながらに語る 欧米人 の女性。 また アメリカで何年か不妊治療を続けたけれど 授からなかった 40代の日本人夫婦。

代理母の女性も、 依頼側のご夫婦も、  いずれも とても幸せ、 だ。 WIN-WIN。

しかし。

VTRから スタジオに戻ってきたときの反応は ずいぶん 冷たいもので、 なんだかびっくりしてしまった。

「子供が持てないとしても 別の生き方があるはず」 と 言ったのは ナントカの品格、 で有名になった 元官僚の女性。

「2人目がほしいとか、肌の色が小麦色だとか(後述)、安易な理由で・・・」 と 言ったのは、 番組のメインキャスターの男性。

小麦色云々の話は、 VTR中に出てきた日本人のご夫婦が、移植を引き受けてくれた代理母に対面した感想を求められ、 小さな声で 「私たちも色が白い方ではないので、きっと小麦色の彼女を代理母に選んでくれたんでしょうね・・」 と  言ったのを受けてのこと。  キャスターのくせに、 いったい何を聞いてるんだろう。

このお2人の意見あたりが、 普通の見解なのかなあ、 と 思わなくはないけれど、 やっぱり 根っこの所を理解してないんだな と思ってしまう。  違うんだってばさ。 そういうことじゃないんだよ。

比較的 私自身の思いに近いなあ と 思ったのは 貧乏人の味方、経済アナリストの男性。 「幸せそうなご夫婦の顔を見てると何ともいえないんだけど、 うーん、しかしなあ」 

ワタシにしても、 倫理的に、感情的に オールOK、という訳ではない。 考えなければならないことはたくさんあるし、 実際、 何かあったときの法整備も 全くなされていない。 代理母さんに何かあったら、 赤ちゃんに何かあったら、 依頼夫婦に何かあったら、 お腹の赤ちゃんを人質に代理母が暴挙に出たら?  このまま インドでの代理母を続けていたら、 問題が起きることも 確実。

でもね。

驚いたことに、インドでの代理母にかかる費用は、 155万円。 たった、155万円だ。 これから 日本人がどんどん インドに向かうだろう。 おそらくワタシも 自分に妊娠の可能性がなかったら、 本気で考えていたと思う。 

倫理うんぬん、別の生き方が、 なんてゆっている場合ではない と 思うんだけどね。

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2008年9月19日 (金)

支援のありかた(というほどの事でもない)

不思議なもので 治療に通わなくなってから 治療の夢をみるようになった。 大人になってから 学生時代のテストの夢をみるようになったのと 同じ理屈か。 どんな理屈だ。

11月2日(日)に こんなのが あるらしい。

Fine祭り2008「ひとりじゃないよ! 不妊」

話を聞いたり 話をしたり 話を聞いてもらったり、 という事の様だ。

信頼できる人に話を聞いてもらうだけで どんなに楽になるか というのは 身をもって知っているので 、 方向性は解らないでもないのだけれど、 こういうイベントに 出かけていける患者さんは 居るのかなあ。  友達誘って一緒に、 というもんでもないだろうし、 一人で行くのは かなりの 勇気がいる。

以前通っていた不妊センターには 不妊治療の認定看護師さんがいて、 予約をすれば 「不妊相談」 というのが 受けられるようになっていた。 ワタシ個人は、 あまり合わないなあ と 思う看護師さんだったので、 受けなかったのだけれど、 それ以前に、 「予約して」 「相談に行く」 って  結構なハードルだ。

だって。 向かい合って座って、「どうしましたか」 と問われたら 返す言葉がない。 そういうことじゃ ないんだもん。

今、産科に通っていると、 診察の後に助産師さんに別室に呼ばれて、 いろいろとお話をする時間がある。 調子はいかがですか、 頭痛はしませんか、 お仕事はいかがですか、 とか。 楽にお話ができて 不安も解消されて、 とても良い。 不妊治療のフォローで必要なのは これなんじゃないのかなあ。

看護師さんを一人、専任で配置して、 診察の後とかに、 ちょっとお話しましょうよ、 って 個室で 5分でも時間取ってもらったら どんなに助かるか。  人によるのかな。 そんなことより 早く帰りたい って 人もいるのかな。 ワタシは ちょっとでいいので お話ししたかったんだよなあ。  そりゃね。 捕まえれば 話はできるんですけど、 看護師さんたち、みんな忙しそうなんだもの。 

大きなイベントもいいけど、ちょこっと ちょこっとさ。 愚痴りたい時もあるんだよねえ。

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2008年9月 7日 (日)

ノビルクリニック

昨日は 久しぶりに ノビルクリニックへ。 助成金申請のための書類作成をお願いしてあり、 それを受け取りに行ってきた。 

申請するのは 6~7月の凍結胚盤胞移植。 ハッチングもしていないので、クリニックでかかった費用は ざっと6万円。 申請額の上限は 10万円なので、ちょっともったいない気もするけど まあいいか、 なんて思っていたのだが、 頂いた書類に記入されていた金額は、9万円オーバー。 ・・・ あれ?

家に帰って 領収書の山とにらめっこの末、はたと気づく。 薬代が算入されている。 ホルモン補充周期だったので、 薬代は ざっと3万円。 ただし 院外処方なので、 支払は クリニックとは別の 処方薬局だ。 同じビル内の薬局だけれど、 会計上、クリニックと連携している訳はない。

ということは?

先生か、医事のお姉さんか、解らないけど どなたかが気づいてくれて、 トコトコ 階段下りて 薬局に調べに行ってくれたのかしら???

そんなこと あるのかなあ。 いや、どうなんだろう。 これが普通なのかな?? 確か 前に移植(8万なんぼか)で申請した時は、薬代は加算されなくて、 まあそういうもんなんだろう って 思っていたんだけど ・・・・ あれは 自然周期だったかなあ・・・??

疑問符は たくさん残る訳ですが ・・・ 何はともあれ アリガタイことです。 ありがとうございます。

  

  

ノビル先生に診てもらったのは、結局 1年と3か月。 その間、一度たりとも 嫌な顔をされたことも 怒られたことも無い。 とりたてて ニコニコしている訳ではなく、 愛想がよい訳でもないけれど、 常に 淡々としていて、 常に 誠実。 強さと優しさに裏打ちされているのだな、 と 思う。

不妊治療というのは 正解のない医療であるが故に、 信頼関係がないことには 続けるのが難しい。 あんなに精神的にギリギリになっているところで、 ノビル先生の存在が どれだけ支えになったことか。

偶然だけれど ノビル先生の所にたどり着けてよかった。 ありがとうございました。 

それから ええと。 ろくでもない あだ名つけて スミマセンでした。  

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