日曜日、夜遅くのニュース番組で インドの代理母の話が取り上げられていた。
インドでは、2004年に 金銭の絡む代理母 が 合法化されて、 代理母出産の事例が急増。 端的にいえば、 お金のある国の夫婦が、 インドの貧しい女性に代理母を依頼、 ということ。
代理母を引き受けることで、年収7年分程度の報酬が手に入る。 今まで屋根のない家に住んでいたのだけれど、 代理母を引き受けたことで、 家を建てることができ、 貯金もでき、 それなりに暮らせるようになった、 と 喜んでいるインドの女性。
依頼する側で紹介されていたのは、 癌で子供ができなくなり、「自分の子供にきょうだいをつくってあげたい」 と 涙ながらに語る 欧米人 の女性。 また アメリカで何年か不妊治療を続けたけれど 授からなかった 40代の日本人夫婦。
代理母の女性も、 依頼側のご夫婦も、 いずれも とても幸せ、 だ。 WIN-WIN。
しかし。
VTRから スタジオに戻ってきたときの反応は ずいぶん 冷たいもので、 なんだかびっくりしてしまった。
「子供が持てないとしても 別の生き方があるはず」 と 言ったのは ナントカの品格、 で有名になった 元官僚の女性。
「2人目がほしいとか、肌の色が小麦色だとか(後述)、安易な理由で・・・」 と 言ったのは、 番組のメインキャスターの男性。
小麦色云々の話は、 VTR中に出てきた日本人のご夫婦が、移植を引き受けてくれた代理母に対面した感想を求められ、 小さな声で 「私たちも色が白い方ではないので、きっと小麦色の彼女を代理母に選んでくれたんでしょうね・・」 と 言ったのを受けてのこと。 キャスターのくせに、 いったい何を聞いてるんだろう。
このお2人の意見あたりが、 普通の見解なのかなあ、 と 思わなくはないけれど、 やっぱり 根っこの所を理解してないんだな と思ってしまう。 違うんだってばさ。 そういうことじゃないんだよ。
比較的 私自身の思いに近いなあ と 思ったのは 貧乏人の味方、経済アナリストの男性。 「幸せそうなご夫婦の顔を見てると何ともいえないんだけど、 うーん、しかしなあ」
ワタシにしても、 倫理的に、感情的に オールOK、という訳ではない。 考えなければならないことはたくさんあるし、 実際、 何かあったときの法整備も 全くなされていない。 代理母さんに何かあったら、 赤ちゃんに何かあったら、 依頼夫婦に何かあったら、 お腹の赤ちゃんを人質に代理母が暴挙に出たら? このまま インドでの代理母を続けていたら、 問題が起きることも 確実。
でもね。
驚いたことに、インドでの代理母にかかる費用は、 155万円。 たった、155万円だ。 これから 日本人がどんどん インドに向かうだろう。 おそらくワタシも 自分に妊娠の可能性がなかったら、 本気で考えていたと思う。
倫理うんぬん、別の生き方が、 なんてゆっている場合ではない と 思うんだけどね。
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